設備診断施工案内書

・貴社の設備の状態はいかがですか? 
・保全周期は短くないですか? 
・設備管理はしたいが時間がないという事はありませんか? 
・突然の機器停止による稼働時間のロスはありませんか? 
・突然の機器停止による品質の低下はありませんか? 
・突然の機器停止を想定したリスクベースドメンテナンスを
   行っていますか?

設備診断は利益を生みませんが、日常点検等により設備のトータルライフの延長による利益、
又、事故の事前防止・設備の信頼性確保・向上・取替え周期の延長・保全費の低減等リスクを
考慮した場合は決して無駄な投資ではありません。

最近、大手企業の不祥事が報道されていますがリスクをベースとした思考であれば違った形に
なっていたと思います。

以下に設備診断について簡単に説明させて頂きます。

設備診断技術の定義は、「現在の状態を定量的に把握して、異常あるいは故障に関する
原因及び将来への影響を予知・予測し必要な対策を見出す技術」
です。

個別の機械に最適なメンテナンスをしたからと言って工場全体にとって最適なメンテナンスに
なっていないかも知れません。視野を広く持った保全が必要だと思います。
壊れるまで使って壊れたら直せばいい物もあるし、壊れたら操業全体にインパクトがある
という部分には予知保全、予防保全を施して、常に壊れない状況を維持するなど、
全体でコントロールしないといけないと思います。

設備診断の利点

・TBM (Time Based Maintenance:一定時間毎に保全する方式)からCBM
(Condition Based Maintenance:設備診断技術により設備の状態を観察して、
その状態でデーターにより保全する方式)体制への移行ができ、補修周期の延長や補修はする
が、要部点検のみの整備費用ですむ整備が必要です。

設備診断技術のシステム

人間の医療と良く似ています。人間の場合、体に不調を感じれば、まず体温計で体温を測り
体の正常異常を簡易的にチェックします。体温の高い原因が、最近ちょっと無理をしてしまった
などと明らかな場合は疲労回復に努めれば回復が望めます。(家庭内医療)
しかし、原因が簡単に判らない場合は病院に行き医師の診断を受け適切な処置を
してもらうことになります。設備診断では、家庭内医療が簡易診断技術に、
病院医療が精密診断技術に相当します。

設備診断方法

1) 設備を設定する
2) 投資費用に対し効果の大きい設備
3) 自社のプロセスにとって重要な回転機械設備

【 診断方法 】
・五感診断 ・温度管理 ・電流計による管理
・振動計による簡易診断 ・振動計による精密診断 ・潤滑油管理

簡易診断

設備の振動を定期的にチェックする傾向管理を実施する。

【 判定法 】
絶対値判定 : 基準値との比較
相互判定 : 同一機器、同環境設備との比較
相対判定 : 正常時との比較

実施例

【 減速機・変速機 】
五感診断 振動測定 温度管理 電流計 潤滑油分析
【 攪拌機 】
五感診断   温度管理 電流計  
【 ポンプ・ブロワ- 】
五感診断 振動測定 温度管理 電流計 潤滑油分析

 ● 設備停止頻度の高い設備のリストアップ

 ● →精密診断後の分解整備

 ● →原因の究明

・振動測定については中高速回転機器(300rpm以上)で実施させていただきます。
・潤滑油分析については、外注施工により磨耗粒子等を調べISO基準で報告します。

設備改善項目事例

 ★ 設備診断の目的としましては、設備の改善という面もあります。

変速機

・ 減速機、変速機使用の設備管理費
・ 一回の整備費が高額

→減速機、インバーターモーターへの変更
● 変速機の変速使用頻度が少なければ安価な保全費で行える。
● トータルメンテナンスコストの削減。

ポンプ

・ グランドパッキン仕様ポンプの1年間の漏洩量

・ 無駄な光熱費用

→メカニカルシールへの変更
→グランドパッキン仕様変更

配管等

・ 機器にサポートなしで接続
・ 機器に歪等を発生させる。

→適切なサポートを設置
● 機器のメンテナンスコストの削減

フィールドバランス

フィールドバランスには、1面修正と2面修正があり、通常は、1面修正にて施工します。
弊社施工実施例ですと、ウエイト取付箇所により作業内容,作業時間に違いがあります。

1) インペラー吸い込み側ベーンにクリップ状のもの取付、修正終了後、
   落下防止の点溶接を実施
長 所

・簡単にウエイトを脱着できる
・溶接不良による損傷が少ない
・インペラーに熱歪を与えない
・最小運転回数が3回で済む(最短)
・短時間で行える

短 所

・遠心力の違いによりウエイト量が外周溶接よりも多くなる

2) インペラーの側板の外周にウエイトを仮付けし、修正後本付け溶接を実施
長 所

・少量のウエイトで行える

短 所

・フィールドバランス回数が多くなるほどウエイト量が増加していく
・ウエイトを取り外す時間が多くかかり、インペラーを損傷させる
・ウエイトを取付後溶接量の誤差によりウエイトを削り取り調整

以上の事から、多くはベーンに取付を行い、ウエイト量が100g以上を取付の場合は外周に取付を行います。
フィルードバランスは、運転状態でバランス修正するものであり、分解整備、羽根の清掃を
行ない、ダイナミックバランスを実施後行なうものである。
故に、完全な清掃を行なえなかった物については、取外しが簡単なベーンに取り付ける事を
推奨します。